
SPECIAL FEATURE特別取材
「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」
ぶっちゃけ今までと全然違う。その全容とは!?
new #Special Feature
文:DRINK PLANET編集部
1931年に日本で初めてカクテルコンクールを実施したサントリーが、1994年から続く伝統あるコンペティションを進化させ、新たに「サントリー ザ・バーテンダーアワード」を開催することに……。いったい、なにが、どう進化したのか!?
肩書、経歴、年齢、所属も関係なし!
サントリーといえば、洋酒文化の創造・発展を目指し、1931年に日本で初めてカクテルコンクールを開催した洋酒業界のリーディングカンパニー。
1994年からはカクテルコンペティションを継続して実施し、昨年開催の「サントリー ザ・カクテルアワード2024」で節目となる30回目を迎えました。
で、今年からは「サントリー ザ・バーテンダーアワード」と刷新!!
カクテルはもちろんですが、そのカクテルを生み出す“バーテンダーの魅力”にもよりフォーカスしたコンペティションに進化したとのことです。
「時代の変化に伴い、バーにはカクテルとともに、バーテンダーの方々の感性や柔軟な発想、パーソナリティがより求められるようになりました。主役はすべてのバーテンダーの皆さまです。肩書、経歴、年齢、所属も関係ありません」
とは、サントリー株式会社スピリッツ本部、House of Suntory グローバル推進部、入江青璽さんの言葉です。
いったい、どこが、どんな風に、進化したのでしょうか!?
“バーテンダーの魅力”によりフォーカス!
まずはスケジュールを簡単にチェックしておきましょう。
★応募期間:7月1日(火)10:00~8月12日(火)15:00
★オンライン説明会:7月8日(火)
★書類審査:8月下旬
★セミファイナル:9月29日(月) @サントリーワールドヘッドクォーターズ
★ファイナル:10月28日(火) @東京ポートシティ竹芝ポートホール
創作カクテルのテーマは「あなたが世界に伝えたい日本発のカクテル」です
課題製品は、サントリーの「六」「白」「奏」「碧」から1品以上使用すること。
その他、サントリー製品がすべて使用可、となりました。
サントリー製品がないカテゴリーは他社製品、もしくは自家製材料(アルコール度数1%未満)も可。
(さすが、懐が広い!!)
さらにはガーニッシュの使用も任意となりました。
(つまりは、あってもなくても自由!)
※カクテルの味・香りに関係のないデコレーションの使用は審査対象外です。
DRINK PLANET読者であればご存じの通り、世界のカクテルはよりシンプルに、より洗練された見た目になってきてますもんね。
簡単にいうと、カクテル創作の自由度が格段にアップしたってことです!
技術よりも、バーテンダーとしての総合評価!
審査基準も当然、進化しています。
〈カクテルのおいしさ〉20%
・創作カクテルの「味」と「香り」の質の高さ
・過度な装飾に頼らない洗練された「見た目」の美しさ
〈テーマとカクテルの整合性〉30%
・テーマに沿ったカクテルを創作できる
〈プレゼンテーション〉30%
・創作カクテルや、使用しているブランドを自身の言葉で魅力的に語ることができる
〈ホスピタリティ〉20%
・お客さまのニーズに合わせたカクテルを、スムーズな流れで提供できる
・お客さまにとって、心地の良い場・体験を提供できる
ファイナルでは、サントリーの創業者、鳥井信治郎の言葉「やってみなはれ」からインスパイアされた「Yatte Minahare審査(失敗を恐れずに新しい価値の創造を目指す)」も実施されるんだとか。
要は、技術よりも、バーテンダーの魅力を総合評価するってことです。
(スキルやテクニックはもちろん大事ですけど……)
2024年アワード受賞者の森崎和哉さん(右から3番目)は、ロンドンの「Kwãnt Mayfair」にてゲストシフト。
より開かれた、自由なアワードに進化!
審査の公平性の観点より審査員の詳細は明らかにされていませんが、日本のバーテンダーのみならず、海外のバーテンダー、文化人、メディアなどが参加し、より多角的で幅広い視点でジャッジされる予定です。
カクテルの魅力、それを創作するバーテンダーの魅力が多方面に伝わることで、業界全体にとって新たな広がりを見せそうですね。
これまでアワードへの参加を見送ってきた方々にもビッグチャンスです。
気になる優勝者特典は以下です。
★賞金50万円
★海外研修(アメリカorイギリス)
※50 Best Barsでのゲストシフトや蒸溜所見学、トップバー視察など、特典盛りだくさん!
その他、アンバサダー活動やメディア露出も予定されています。
オンライン説明会に登壇予定の森崎和哉さん(左)と藤井隆さん(右)。
7月8日(火)にオンライン説明会を開催!
だいたい概要はお分かりいただけたでしょうか?
「とはいえ、白ジャケットはマスト!?」
「やっぱり凝ったガーニッシュは評価される!?」
「自家製材料はどこまでOK!?」
「協会に所属していないのは不利!?」
「プレゼンの具体的な進め方は!?」
新しいアワードゆえに、そんな疑問が渦巻くのも当然です。
というワケで、7月8日(火)には質疑応答も含めたオンライン説明会が予定されています。
パネルディスカッションのゲストには、2024年アワード受賞者の森崎和哉さん(SAVOY hommage)と、 Asia’s Best 50 Bars 2024 28位「CRAFTROOM」の藤井隆さんが登壇。
モデレーターとして(僭越ながら)DRINK PLANETの辻美奈子もジョインします。
まずはこのオンライン説明会に参加して、アワードへの理解を深めるのは重要なポイントかもしれません。
(お申し込みフォームはこちら。※締切は7月4日まで!)
最後に、前述した入江青璽さんはこんな風に話してくれました。
「新たなバーテンダーの時代をつくる第一歩となるような大会を目指しています。そのためにも、これまで参加をためらっていたような方々も含めて、より多くのバーテンダーの皆さまに参加していただけたら嬉しいです。一緒に新しい時代をクリエイトしましょう!」
★SUNTORY THE BARTENDER AWARD
https://www.suntory.co.jp/wnb/event/award/
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