「iichiko 彩 -IRODORI- 
カクテルコンペティション」

SPECIAL FEATURE特別取材

「iichiko 彩 -IRODORI-
カクテルコンペティション」
[vol.08] - 7名のファイナリストはこちら! 
⑥チョウ サンウン(グレイ)さん ⑦光田恭祐さん

new #Special Feature

文:DRINK PLANET編集部

7名のファイナリストの特別インタビュー。

今回はそれぞれのオリジナルカクテルとともに、チョウ サンウン(グレイ)さん、光田恭祐さんをご紹介します。

⑥チョウ サンウン(グレイ)さん(フォシーズンズホテル東京大手町VIRTÙ/東京都)

フォシーズンズホテル東京大手町のメインバー「VIRTÙ」でシニアバーテンダーを務めるチョウ サンウンさん(通称グレイさん)は韓国出身。

これまでにフレアバー、ミクソロジーバー、ウイスキーバーといった専門性のバーでスキルを磨き、現在はワールドクラスのホテルバーでホスピタリティと創造性の融合に注力しながら、さらなる研鑽を積んでいます。

日本在住歴はすでに16年。

英語、日本語、韓国語の3か国語を操り、海外でのゲストバーテンディングも数多く実践してきました。

そんな国際色豊かなグレイさんがつくるカクテルは「You Stir, I Begin」。

「iichiko 彩天」に自家製椎茸シュラブ、柚子リキュールを合わせ、自家製昆布出汁ソーダでアップした一杯です。

デコレーションには、柚子ゼストを乗せた食用フィルムを添えました。

さらにグラスの縁には、椎茸シュラブと昆布出汁抽出後の「出汁ガラ」をリムドしているそうです(SDGsってこと!)。

「You Stir, I Begin」

「You Stir, I Begin」

インスピレーションは、日本料理の原点ともいえる懐石の冒頭を飾る一椀の“吸物”。

これを「iichiko 彩天」を主軸に再構築しています。

グレイさんは創作意図をこう説明してくれました。

「『iichiko 彩天』の旨味とやわらかな香りを主役に、静寂に包まれた透明な昆布出汁ソーダと、旨味と酸のバランスを兼ね備えた椎茸白醤油シュラブが、穏やかな余韻を口中に広げてくれます」

「グラスの上には、和紙や障子を模した“食べられるオブラートフィルム”を浮かべ、その表面には金粉と柚子ゼストをあしらいました。ゲストは箸でフィルムをつまみ、そっとカクテルに沈めて溶かすことで、柚子の香りが立ち、味わいに変化が生まれます」

「静から動へ。儀式のような一手間が、和の始まりを演出し、飲み手の意識を“季節”と“空間”へと向けさせることでしょう」

「『iichiko 彩天』は味の主柱であり、その透明感、やさしい香味、麹由来の奥行きがこのカクテル全体を支えています」

器選びにも配慮し、グラス、箸、箸置きに至るまで、「彩」と「和」の調和を体現しています。

と同時に、透明で静謐な「iichiko 彩天」のボトルとリンクするように、光を通す切子風グラスと、和の食卓を想起させる箸の演出を取り入れているんだとか。

韓国出身のグレイさんらしい視点で、日本のおもてなしを美しく表現しています。

これは海外から日本を訪れたゲストの視点にも重なるのかもしれません。

「『iichiko 彩天』は単なる焼酎ではなく、日本の始まりを開く器。その思想とともに、静かに、しかし確かに……、この一杯が、世界に新たな“和の彩”を届けることを願っています」

★「You Stir, I Begin」のイメージ動画はこちらのInstagramへ!

⑦光田恭祐さん(LES CLOS/熊本県)

熊本のイタリアンレストラン「LES CLOS」でバーテンダーをしている光田恭祐さんは、その立場上、食事ありきのお酒を前提にメニューを考案しているそうです。

「iichiko 彩天」をはじめて飲んだ時の印象は「熊本の郷土料理である辛子蓮根に合うんじゃないか」ということ。

そこを出発点に、今回のカクテル「黄金の陽(コガネノヒ)」を完成させました。

ベースとなるのは、蓮根をインフューズした「iichiko 彩天」。

これに、河内晩柑水、河内晩柑、蓮根水、和辛子彩天を合わせ、チャームとして蓮根チップスを添えました。

「黄金の陽(コガネノヒ)」

「黄金の陽(コガネノヒ)」

熊本名産の蓮根は、2種類の使い方を採用。

ひとつは皮を剥かずにフライパンでゆっくり火を通して「iichiko 彩天」にインフューズ。

もうひとつは蓮根出汁をとりました。

使い終わったそれぞれの蓮根は、チップスにして辛子オイルに絡めてチャームに仕立て、食品ロスの削減にも繋げました。

同じく熊本名物である河内晩柑は、皮を剥いて絞り、白いワタを取ったのち、皮と搾りかすで出汁を取りました(こちらもSDGs)。

光田さんは創作意図をこう説明してくれました。

「「iichiko 彩天」の第一印象は、甘いミルクのような香りと乳感、そしてスパイシーな食事に合いそうだな、ということ。すぐに、辛子蓮根が思い浮かびました」

「そこから、古来日本で高貴な色とされる黄色を今回の“彩り”として捉え、さらにカクテルにはあまり使用されることのない和辛子を使って、辛子蓮根との融合を考えてみました」

「カクテル名は『iichiko彩天』にも使用される麦、そして稲穂の実りの色、黄金の国ジパングに因んで、『黄金の陽』としました」

最後に、ジャパンファイナルに向けての抱負も語ってくれました。

「チャームの蓮根チップスも含めて一つのカクテルとして考えたので、チップスを食べてどうなるのか。カクテルを飲んでどうなるのか。それらも含めて一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」

「僕はレストランで働くバーテンダーですので、フードとドリンクの両側からアプローチして、今回のカクテルを創作しました。これまでのスピリッツにはない、『iichiko 彩天』のポテンシャルを引き出して、その魅力を多くの方に伝えたいです」

★「黄金の陽」のイメージ動画はこちらのInstagramへ!


他のファイナリストはVol.6、Vol.7で紹介しています。

★iichiko 彩 -IRODORI- カクテルコンペティション公式HP
https://iichikosaiten-competition.jp

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